ソーシャル・アントレプレナー・プログラムでは、社会課題に関心を持つ大学生を対象に、実践的な学びの場を提供します。このプログラムを通じて、起業家精神とリーダーシップを育み、社会的な使命を果たすためのスキルや洞察を身につけることができます。
2つのフィールド
少子高齢化により地方都市から首都圏へ人口が流出する課題に向き合い、静岡県を中心にこれからの社会における課題を把握し、その解決に取り組みます。
※私たちのFieldについて 静岡県浜松市は国土縮図型都市と呼ばれ、その課題は現代の日本全体の課題とも言われています。少子高齢化に伴い首都圏への人口流出が進む中で、特に中山間地域の状況は深刻化しています。また、地方都市でありながら多くの外国人市民が暮らす多文化都市でもあります。浜松市の課題に取り組み、未来の社会を創造する実践を行います。
Field
Ⅰ 国内フィールド
中山間地域の伝統文化継承
海外につながる子どもの教育支援
中心市街地の活性化
Ⅰ.国内フィールド
中山間地域の伝統文化継承 伝統芸能未来プロジェクト―勝坂神楽
浜松市指定無形民俗文化財『 勝坂神楽』 天竜区春野町に420年伝わる伝統芸能。地方都市の中山間地域では、少子高齢化の課題が顕著に表出しています。人口の流出により、地域で守られてきた伝統芸能の担い手不足が深刻化し、存続の危機に瀕しています。本プロジェクトは、伝統芸能の継承を通して、地域課題に取り組みます。
中山間地域の伝統文化継承 伝統芸能未来プロジェクト―川名のひよんどり
国指定重要無形民俗文化財『川名のひよんどり』は、浜名区引佐町川名地区に伝わる伝統芸能。3年後には600年を迎えます。しかし少子高齢化により、祭りの担い手であった若連も消滅の危機に瀕しています。川名ひよんどり保存会は、いち早く女人禁制を解き、地域外の若者を受け入れる先進的な取り組みを実施しています。伝統芸能が地域の集落をつなぐ大きな役割を果たすことを学び、継承のため革新的なプロジェクトを実施します。
海外につながる生徒国際交流プロジェクト Misha ProjectーHAMANA
浜松市浜名区には、フィリピンにつながる児童・生徒が多く暮らしています。浜名区の高校生とフィリピン共和国ダバオ市の高校生との国際交流を企画・運営します。2つの地域の高校生の交流支援を通して、多文化共生について学びます。
海外につながる児童の教育支援プロジェクト HAMAMATSU International School ー SANARU
浜松市佐鳴台地区には、フィリピンにつながる子どもが多く暮らしています。母国であるフィリピン共和国ダバオ市教育省と協力のもと、彼らがフィリピン共和国の公立小学校の授業に参加する授業を企画・運営します。日本での小学校の学習支援も行うことで、2つの地域をつなぐグローバルリーダーとして共に学びます。
中心市街地の活性化 アクト通りふれあいディ
人口減少が加速する日本において、中心市街地においても少子高齢化の課題を抱えています。地域住民の交流の場を創出し、中心市街地のにぎわいを創出するため、公共空間である「アクト通り」 において、毎月第3日曜日にマーケットを企画・運営します。行政、地元自治会、大学とともにまちづくりについて連携します。
Ⅱ.海外プログラム
Misha Fairtrade Project Buatan National High School
フィリピン教育省からの課題提案を受けたプロジェクトです。フィールドは、フィリピン共和国ダバオ市山間部に位置する、マリログ地区は山間が続く緑豊かな地域です。しかし先住民族が暮らす地域は、産業が乏しく、多くの児童・生徒が貧困のなか、生活に苦しみ教育を受けることもままならない環境で生活しています。彼らの生活の向上と教育機会の改善を目指しています。
Developing skills for social impact Misha ProjectーVisual arts “TAMATEBAKO”
Davao City Special National Schoolは、インクルーシブ教育のモデル校です。多様性を大切にする小学校で、Visual artsの授業を実施します。クラフトワークを通して日本の伝統文化と地域文化を融合することで、文化的多様性への理解を促進します。多様な技術を取り入れて、完成した作品を製品化することで、子どもたちの教育支援を行いまた、多様な文化を世界に伝えていきます。